経理担当者のIT化のステップ

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経理の仕事にITを使うことはもう当り前のことです。

ではどのレベルがあるのかというと、
最初のレベルが、Excelで帳簿を付けるというレベル。(レベル1)
出納帳を付けたり、手形帳を付けたり、今まで手書きだった帳簿を
Excelで付けるのが最初のステップです。

次のステップは、レベル1の業務をExcelVBAを使って効率的にできる
ようにすることです。(レベル2)
ExcelVBAが使えないと、どうしても不効率な仕事が残ります。
例えば出納帳を付ける場合とか、ドロップダウンリストから選択するよりも
ExcelVBAで作ったユーザーフォームから選択できた方が、大きな画面から選択
できるので確実に便利です。
Excelで作った帳簿を仕訳に変更するときも、ExcelVBAであれば瞬殺です。

できればExcelを経理の仕事で使うのであればここまで使いこなしたいです。
ではいきなりレベル2に進めるかというと、残念ながら一足飛びでは行けません。
そもそもExcelVBAでやろうと思っても、Excelでそれが実現できないければ
ExcelVBAでやりようがありません。

ここまでくれば、経理をExcelで使うには十分のレベルです。

そして次のレベルはAccessを使うことです。(レベル3)
Excelで過去のデータを見るときは、そのデータがあるファイルを
開かないと見ることができません。要はファイルが散在してる状態
から自分で必要なデータがあるファイルを探すという行為が必要です。

Accessの場合はどうかというとデータは全て一つのファイルに入って
いるので、必要な抽出条件を指定すれば、見たい過去のデータを呼び出す
ことができます。

この違いは歴然です。

最後のレベルはAccessVBAを使えることです。(レベル4)
Accessでファイルを作る場合、AccessVBAを使えないと硬直的なシステムしか
作れません。AccessとAccessVBAはセットで使えるようにしたいです。
ここまでくれば、会社の経理の仕組みを劇的に効率的に変えるくらいの
実力がついています。

今私がいるのがレベル4です。私もこのようなステップを踏んで今の自分
を作り上げてきました。お客さんから要望があれば、AccessとExcelを使って
何でも作れます。そしてそれが今の私の一番の武器です。
ここまで来るのに私は10年近くの歳月がかかりました。
競争優位はそう簡単には築けません。

経理のITのレベルはこのような階段を上っていきます。

まずはレベル1を確実にこなせるようになることを目標にして下さい。
といってもExcelには膨大な機能と関数があります。もちろん私はその全てを
押さえている訳ではありません。むしろほんの一部しか使っていません。

多分Excelの全機能・関数の数パーセントだと思いますが、それで十分だと
思っています。その押さえるべき機能と関数をまとめたのが、
これ一冊で完璧! Excelで経理即戦力講座です。

この本に書かれていることを押さえたら、レベル2に進めます。実際私も実務で
この本に書いてあること以外はExcelは使っていません。
是非参考にご覧いただければ幸いです。

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昨年はあまり本を読めなかったので、今年はたくさん読んでいます。
やはり読書はいいですね。

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。