城塞 (上・中・下巻) (新潮文庫)

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税理士受験の頃に読みましたが、義理の父から頂いたので
久しぶりに読んでみました。

果たして徳川家康は善人か悪人なのか。
静岡に馴染みの深い偉人なので悪いことを思いたくはありませんが、
やはり豊臣家を潰すために非道の限りを尽くしたことは事実なんで
しょう。

しかしその後240年太平の世を築いた功績も見逃せません。

難しいところですが、徳川家だけが繁栄する世の中にする
しか、乱世を終わらせる方法はなかったと思うことにします。

死にざまを意識するようになったのは、大坂夏の陣からなんですね。
死を美化することはあんまりいいとは思いませんが、万が一にも
勝てない戦に、華々しく死ぬことに命をかけた生き様はやはり
ひきつけられるものがありました。