カテゴリー別アーカイブ: 書評(レビュー)

小山昇の“実践”銀行交渉術 無担保で16億円借りる

銀行融資というと、社長の連帯保証に抵当権、信用保証協会はセットだと
思っていましたが、大変な思い違いをしていたことを大いに反省しました。

銀行は敵ではなくビジネスパートナーであるし、お金を借りている以上利害
関係者であるので、そこにはしっかりとした意思疎通が必要なんだなと
思いました。

つい銀行に対しては悪いところを隠したくなってしまいますが、そうすること
によって銀行は疑心暗鬼になってよけい痛くもない腹を探られる、そんな悪い
メカニズムになってしまうことがよく分かりました。

【決定版】 朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる! ―ガラリと生まれ変わった業種別30社の秘密

掃除をやってみようと素直に思いました。

自分の事務所でも気が向いたときに机の周りを整理するくらいで、
毎日時間を取ってどこかを掃除するという習慣がなく、もちろん
職員にもありません。

いろいろと本を読むうちに、環境整備と朝礼は事務所を良くするために
必須だなと思うようになりました。

社員教育でスキルを教えることだけでなく、環境整備のような基本的な
人間の在り方を刺激するような教育がなくては駄目だと思います。

特に最後の部分の環境整備を取り上げた会社さんのところは
大変参考になりました。

なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか

これは事実だと思います。
実際業績のいい会社の社長は定期的にお墓参りに行っています。

私自身、月に何度かお墓参りするくらいで、私の祖父も祖母も戦後すぐになくなったので
写真でしか見たことがありません。若くして亡くなられたので、今の私よりも若い写真しかない。。

いろいろと思うところがありますが、父親・祖父・曽祖父とどのような思いで
生きてきたのか知ることは大変重要だと思います。
そしてその思いに恥じることなく日々を過ごす、これは大事なことでなはないでしょうか。

いい本でした。

1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得

小山昇さんの本も読み漁っています。

これはたくさん出された本のダイジェスト版かなと思います。
ここに書かれていることを深堀したいのであれば、ここの書籍
を読まれることをお勧めします。

基本的には、小山さんの書籍は
経営計画書
融資
社員教育
に分類されますが、どれも読みごたえがあります。

小山昇さんは中小企業経営に役立つ、いい本をたくさん出しています。
その羅針盤となる書籍かと思います。

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

非営利組織の経営とありますが、普通の会社にも通じる
むしろ普通の会社の経営に役立つことばかり書いてあります。

非営利組織は
・その目的をはっきりさせないと成果があげられない、
・会社のようにいくら利益が出たとか、数値でも成果が計れない
ということで、普通の会社に比べるとなおさらその存在意義を明確
にする必要があります。

ということは、当然普通の会社にも当てはまることばかりです。
むしろ強調されている分、一読の価値があります。

利益第二主義―過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学

友人に勧められて読んでみました。

確かに、その通りなんです。
その通りなんですが、それができるのは限られた方だけなんです・・
とつい読みながら思ってしまいました。

でも会社の利益よりも地域のために貢献するということは常に忘れずに
心に持ち続けることはとても大事だと改めて感じました。

経営書の極論を突いていると思います。
どこで線引きをするのか非常に難しいです。
少しずつ変えていく努力をしていこうと思います。

社長はなぜ、あなたを幹部にしないのか?

この本は完全に経営者目線で書かれているため、雇われている立場から
読んでみると恐らく不快に感じる個所が多々あるかと思います。

この本に書かれていることは、私の経験上ほぼ当たっているし、
私自身も部下との関わりを考え直さないといけないと痛感しました。

部下が自発的に仕事に取り組むことをつい期待してしまうし、
自己啓発にも自分で積極的に取り組んでくれることを期待している
自分を反省しました。

そう言われてみると「やれ!」と言われたことぐらいしか
やってくれないよな・・

人材育成は永遠のテーマですが、上司がもっと積極的に関わって厳しく
指導していくことが大事なんですね。

人材育成に悩んでいる経営者や管理職の方は一読の価値はあると思います。

ドラッカー名著集1 経営者の条件

ドラッカーさんの書籍は大好きで、よく読むのですが、書いてあることが
難しいのか、すぐに頭から離れてしまいます。

そんな訳で、同じ本を時間をあけて何回も読むようにしています。
今回はしっかりと頭の中に入ってきました。

時間を管理する
貢献に焦点を合わせる
強みを生かす
重要なことに集中する

当り前といえば当たり前ですが、つい本来の経営者の仕事から離れている
ことに痛感させられます・・

私ももうすぐ不惑の40歳。もうあまり寄り道している時間がないので、
しっかり肝に銘じて、仕事の割り振りを考えたいと思います。

杉原千畝 (小学館文庫)

以前からドラマで放送されたりしてその存在は知って
いましたが、本を読むのは今回が初めてでした。

読みやすくあっという間に読んでしまいました。
自分が今置かれている立場に囚われることなく目の前の
事象に対して最良の判断ができるって素晴らしいですね。

学校教育でも戦時中でもこんな素晴らしい日本人がいた
ことなど決して教えてくれないし、自分から求めないと
こういった偉人がいたことも分からないままであることに
もどかしさを感じつつも、是非ともすべての日本人に知って
もらいたい歴史的事実だと思います。

男振 (新潮文庫)

仕事に直接役立ちそうなビジネス書を中心に本を読んでいますが、
お客さんと話をする上で、きれいな言葉遣いをしたいので、時々
小説を読むようにしています。

別に自分が誰かの犠牲の上で成り立っているとまでは思いませんが、
自分が存在しているということは、必ず誰かのお世話の上で存在して
いるんだなあということを思い出させてくれました。

そんな恩人たちに対して、迷惑をかけないように、そして恩返しが
できるような生き方をしていかなければと思いました。

そんな当たり前だけどつい気付かない・疎かにしてまうことを思い
起こさせてくれる本でした。