カテゴリー別アーカイブ: Excel

日付の並べ替え~その1 範囲指定

前回一番下のセルまで移動させるマクロを作りましたが、次は
日付が前後した場合、ワンクリックで日付順に並べ替えるマクロを紹介します。

今までセルの指定の仕方は、Cells(1,5)といった指定の仕方でした。
この指定の仕方だと、一つのセルしか指定できません。

ある範囲のセルを指定したい場合、次のように記述します。

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最下行への移動

行数が100、200となると次入力するところまで行を移動させる
必要が出ていきます。

かといって、シートを変えるのは後で会計ソフトにインポートさせる
ことを考えるとあまりお勧めできません。

今回は、ワンクリックで入力行まで移動するマクロを紹介します。

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日付の欄に空白がある場合の処理②

日付の欄に空白がある場合の処理の追加の解説です。

B列の動きについて解説をします。
コードです。

If Cells(a, 2).Value = “” Then
 ※Cells(a, 2).Value = Cells(a – 1, 2).Value
End If

これもaに数字を当てはめていけば難しくはありません。

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マクロの登録

Excelのシートにコマンドボタンを配置して、コマンドボタンをクリックすることで
マクロを実行できるようにします。

挿入タブ→図形→額縁をクリックします。
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コマンドボタンを作りたい場所でクリックし、サイズはドラッグしながら調整して下さい。
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これでコマンドボタンの配置が完了しました。

次にマクロを登録します。
配置したコマンドボタンの上で、右クリックを押して、マクロの登録をクリックします。
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ここで登録したいマクロを選択し、OKをクリック。
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これでマクロの登録も完了しました。これでコマンドボタンを押すことで、マクロが実行できるようになりました。

行数の調整

シート間のデータのやりとりについて追加したプログラムです。
Dim a As Integer
a = 3
Worksheets(“元のデータ”).Activate
Do Until Cells(a, 1).Value = “”
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 1).Value = Cells(a, 1).Value
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 5).Value = Cells(a, 2).Value
If Cells(a, 4).Value = “” Then
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 2).Value = 101
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 3).Value = 999
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 4).Value = Cells(a, 3).Value
Else
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 3).Value = 101
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 2).Value = 999
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 4).Value = Cells(a, 4).Value
End If
If Cells(a, 2).Value Like “*印紙*” Then
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 2).Value = 726
End If
If Cells(a, 2).Value Like “*切手*” Then
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 2).Value = 724
End If
If Cells(a, 2).Value Like “*引出し*” Then
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 3).Value = 121
End If
a = a + 1
Loop
End Sub
①シート名「インポート」を参照しているときは、Cells(a-1,1)
②シート名「元のデータ」を参照しているときは、Cells(a,1) となっています。
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これはシート名「インポート」では、3行目からデータがスタートしていますが、
シート名「元のデータ」では2行目からデータがスタートしています。
このずれを調整するためにシート名「インポート」ではa-1としています。

Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 1).Value = Cells(a, 1).Value
a=3のとき 
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 1).Value →A2
Cells(a, 1).Value →A3
・・・
a=12のとき 
Worksheets(“インポート”).Cells(a – 1, 1).Value →A11
Cells(a, 1).Value →A12 

このようにシートによってどの行からスタートさせるのか違う場合は変数に対して
引き算で調整します。 

今までのおさらい

これが完成型のプログラムです。
Sub 変換()
Dim a As Integer
a = 3
Do Until Cells(a, 1).Value = “”
Cells(a, 7).Value = Cells(a, 1).Value
Cells(a, 11).Value = Cells(a, 2).Value
If Cells(a, 4).Value = “” Then
Cells(a, 8).Value = 101
Cells(a, 9).Value = 999
Cells(a, 10).Value = Cells(a, 3).Value
Else
Cells(a, 9).Value = 101
Cells(a, 8).Value = 999
Cells(a, 10).Value = Cells(a, 4).Value
End If
If Cells(a, 2).Value Like “*印紙*” Then
Cells(a, 8).Value = 726
End If
If Cells(a, 2).Value Like “*切手*” Then
Cells(a, 8).Value = 724
End If
If Cells(a, 2).Value Like “*引出し*” Then
Cells(a, 9).Value = 121
End If
a = a + 1
Loop
End Sub

これが基本形です。
最初のうちは、セルがどこを参照しているのか、理解しにくかも
しれません。そんなときはF8を押して一行ずつコードを進め、変数が
今いくつでどこのセルを参照しているのかしっかり確認する、または
自分でCells(a,○)がどこのセルなのかしっかり確認して下さい。

またa=a+1を忘れると無限ループに突入するので気を付けて下さい。

最後に大事なこと、コートが書き終わったら必ず保存してから実行して
下さい。
マクロを実行しても意図したとおりにならなかった場合、
元に戻そうと思っても戻せません。そんなときは、実行前に保存して
元の状態に戻すときは保存しないで終了し、再度そのファイルを開いて
下さい。

IF関数を使って科目を判別させる

科目の判断もExcelVBAでできます。

科目の判断までパソコンにやらせることに、不安を感じる方もいらっしゃるかも
しれませんが、ご安心下さい。
例えば、
①摘要の中に「印紙」という言葉があれば、租税公課
②摘要の中に「切手」という言葉があれば、通信費
③摘要の中に「引出し」という言葉があれば、普通預金
等々
結局人もパソコンも考え方は同じです。もし間違いがあればあとでソフトの方で
直せばそれで済む話です。

ではプログラムはどう書くか?
①の場合
If Cells(a, 2).Value Like “*印紙*” Then
Cells(a, 8).Value = 726   →(租税公課の科目CD)
End If
②の場合
If Cells(a, 2).Value Like “*切手*” Then
Cells(a, 8).Value = 724   →(通信費の科目CD)
End If
③の場合
If Cells(a, 2).Value Like “*引出し*” Then
Cells(a,9).Value = 121   →(普通預金の科目CD)
End If
こんな具合です。
「Like “*○×*”」は、○×というキーワードを含むという意味です。
このコードをどこに当てはめるのかというと、

Sub 変換()
・・・
End If
→ ここです!
a = a + 1
Loop
End Sub
実行後の画面です。もうあとは会計ソフトにそのままインポートするだけです。
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このやり方だと、科目を判別したい摘要の数だけIF関数のコードを追加して頂く必要
があります。ですのですべての摘要を入れることは難しいですが、よく使うものだけを
コードに追加して下さい。
それでも振込料、飲食代、交際費、交通費、消耗品等々20くらい追加すれば、7割8割は
フォローできるのではないかと思います。

入金取引と出金取引の処理

入金取引と出金取引の場合の解説をします。
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入金取引と出金取引の違いは、
現金科目が、入金は借方、出金は貸方
相手科目が、入金は貸方、出金は借方
金額の参照先
の3点です。

当たり前と言えば当たり前ですが、これをプログラムで書くので最初に
整理しておきます。

これをVBAで書くと、
入金の場合
Cells(a, 8).Value = 101 →借方科目に現金の科目コード
Cells(a, 9).Value = 999 →貸方科目に諸口の科目コード
Cells(a, 10).Value = Cells(a, 3).Value →金額の参照先

出金の場合
Cells(a, 9).Value = 101 →貸方科目に現金の科目コード
Cells(a, 8).Value = 999 →借方科目に諸口の科目コード
Cells(a, 10).Value = Cells(a, 4).Value

これ以外の日付と摘要は入金取引も出金取引も同じなので、
Cells(a, 7).Value = Cells(a, 1).Value
Cells(a, 11).Value = Cells(a, 2).Value
と、この2行はIF関数とは関係のないところに記述します。

ちなみに、A列はCells(a,1),B列はCells(a,2),C列はCells(a,3),D列はCells(a,4),E列はCells(a,5)
F列はCells(a,6),G列はCells(a,7),H列はCells(a,8),I列はCells(a,9),J列はCells(a,10)です。
くどいようですが、A列から数えてもらえばわかると思います。

これで一通りの解説が終わりました。